コロナ禍における都立大との団体交渉報告

2021年5月24日に東京都立大学と団体交渉を行ないました。継続協議のものも含め、以下のような回答を得ています。

・病気休暇について

新型コロナウイルスに罹患した場合、常勤であるか非常勤であるかに関わらず、事故欠勤で扱うことを認めている。期間の制限はなく、必要な程度を限度としている。

・PCR検査について

荒川キャンパスにある健康福祉学部で、4月23日から学生と教職員の一部で行なっている。東京都と組んで、内閣府が行なっているモニタリングのスキームを使っている。団交時点で把握している限りでは、健康福祉学部で1回検査を行った学生は学部の半数にあたる約400名。

・非常勤講師給の引き上げについて

講義にかかる時間で時給換算した非常勤講師の金額と比べて、教育、研究、社会貢献、組織運営にかかる時間(みなし労働時間・週38時間)で時給換算した専任教員の金額は低い。故に、不合理な格差でないと説明(継続協議)。

・オンライン手当について

昨年度は、コロナ禍において休講措置をとった後、オンライン授業を実施した。休講期間ついては、事故欠勤として給与を支払っている。また、追加で行なったオンライン分の授業についても、給与を支払っている。また、ノートPC、wifiルーターを教室に設置し、無償で貸与した。

・各種手当について

専任教職員の各種手当については以下のものがあることを明らかにした。

・職務実績手当(入試業務に関わった場合にかかった手当)

・特別手当(顕著な業績を有し、先導的な役割を担う場合)

・特別勤務手当(X線などを扱う場合)

・超過勤務手当

・休日手当

・夜間手当

・管理職休日手当

・通勤手当

・退職金について

退職金が、専任教員に支払われ、非常勤講師に支払われないことについて、職務内容、勤務時間の違いによるもので、不合理でないと主張した。

・非常勤のみなし労働時間について

非常勤のみなし労働時間については、なじまないとの回答。一方で、専任教員は、みなし労働時間で勤務しており、毎日、勤怠をつけているとのこと。

・一時金について

非常勤である会計年度任用職員については、一時金が支払われていることを明らかにした。

以上の回答を受けて、当組合は、引き続き、団体交渉を行ない、労働環境の改善を図っていきます。